2012年07月06日
写真撮りついでに。 南部鉄器。
こんにちは、掛川店スタッフのかなぶんです。
ギフトの撮影ついでに、手元にあった南部鉄器も撮影してみました。
せっかくなのでブログでご紹介。
(南部鉄器/31,500円/伝統的工芸品認定商品)
今や岩手県を代表する伝統的工芸品となった「南部鉄器」。
そのルーツは、江戸時代の南部藩が京都から茶釜を作る職人を招いたのが始まりだそうです。
その後、時を経るなかで作られる茶釜は徐々に小ぶりになっていって、現代の急須サイズの「鉄瓶」になっていきました。
隆盛を極めた南部鉄器も、ずーっと好調だったわけではなく、戦時中の鉄不足の折には、軍需関連品以外の鉄器制作を禁じられ、150人いた職人が一時16人ほどにまで減ったそう。
伝統的工芸品には必ずある苦労話は南部鉄器も例外ではなかったんですね。
そんな南部鉄器。
実は現在、静かなブームを迎えているようで、先日現地を訪れた当社バイヤーの話によると、2010年に開かれた上海万博の岩手県パビリオンで、大々的に南部鉄器をアピールしたところ、台湾や大陸からどっと注文がはいったんだそう。
今では、骨董の古い南部鉄器から順に、どんどん中国に買われているそうです。
(言われてみれば中国もお茶文化ですもんね。)
産地も、海外からの注文をさばくだけで手いっぱいだそうで、四季彩堂も注文をしてきたものの、数か月の入荷待ちとなってしまいました。
古い鉄器に関しては価格も高騰しているそうです。
(先日当店のギャラリーでイベントをされた作家さんも、南部鉄器が手に入らなくなっていると言っていました。)
ちなみに、写真の南部鉄器は、伝統的工芸品マークの入った正真正銘手作りの南部鉄器。
内側に錆を防ぐホーロー加工(加工してある場合には、一切鉄分が中身に移りません)は一切せず、手作りの型で制作された、薄くて丈夫で軽い鉄器です。
丈夫で長持ちな南部鉄は、家族で代々受け継ぎ大切に使ってもらいたい。
そこで気になるのがお手入れ方法。
当然「鉄」なので、錆びます。
ただし、900℃の炭火の中に30分ほど入れておいて錆びにくくする「金気止め」によって、普通の鉄よりは錆びにくくなっています。
まず大切なのは水分を含んだまま放置しないということ。
使ったら必ず余熱や弱火で鉄瓶を温めて、水分を飛ばして保管すること。
それでも、夏場あまり使わない鉄鍋などは、錆が出てしまうもの。
錆が出ても決してこすらず(こするとその後の錆がひどくなります)、水を沸騰させてさっとふき取り、そのまま使用してください。
しまう前に油を少ししみこませておくのも有効な錆回避の方法です。
もうひとつ注意点としては、内側をホーロー加工してある鉄器は火にかけられません。
陶器や磁器でできた急須と同じように使います。
ホーロー加工したものは鉄分補給にはなりませんが、それでも割れやすい陶器の急須に比べるとその何倍も長持ちして、そしてなにより「味がある」。
南部鉄器の良さはそんなところでしょうか。
一過性なのかもしれませんが、台湾中国でブーム到来の南部鉄器。
四季彩堂掛川店では、お手頃なものから伝統工芸士が作った本格的なものまで取りそろえておりますので、
万が一、この記事を読んで南部鉄器がほしくなった方がいらっしゃいましたらお越しくださいね(笑)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■和雑貨の四季彩堂ホームページは こちら から
■お世話になったあの人へ名入れ箸 箸のネットショップ 名入れ箸本家
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (C)Shikisaido.co,ltd
ギフトの撮影ついでに、手元にあった南部鉄器も撮影してみました。
せっかくなのでブログでご紹介。
(南部鉄器/31,500円/伝統的工芸品認定商品)
今や岩手県を代表する伝統的工芸品となった「南部鉄器」。
そのルーツは、江戸時代の南部藩が京都から茶釜を作る職人を招いたのが始まりだそうです。
その後、時を経るなかで作られる茶釜は徐々に小ぶりになっていって、現代の急須サイズの「鉄瓶」になっていきました。
隆盛を極めた南部鉄器も、ずーっと好調だったわけではなく、戦時中の鉄不足の折には、軍需関連品以外の鉄器制作を禁じられ、150人いた職人が一時16人ほどにまで減ったそう。
伝統的工芸品には必ずある苦労話は南部鉄器も例外ではなかったんですね。
そんな南部鉄器。
実は現在、静かなブームを迎えているようで、先日現地を訪れた当社バイヤーの話によると、2010年に開かれた上海万博の岩手県パビリオンで、大々的に南部鉄器をアピールしたところ、台湾や大陸からどっと注文がはいったんだそう。
今では、骨董の古い南部鉄器から順に、どんどん中国に買われているそうです。
(言われてみれば中国もお茶文化ですもんね。)
産地も、海外からの注文をさばくだけで手いっぱいだそうで、四季彩堂も注文をしてきたものの、数か月の入荷待ちとなってしまいました。
古い鉄器に関しては価格も高騰しているそうです。
(先日当店のギャラリーでイベントをされた作家さんも、南部鉄器が手に入らなくなっていると言っていました。)
ちなみに、写真の南部鉄器は、伝統的工芸品マークの入った正真正銘手作りの南部鉄器。
内側に錆を防ぐホーロー加工(加工してある場合には、一切鉄分が中身に移りません)は一切せず、手作りの型で制作された、薄くて丈夫で軽い鉄器です。
丈夫で長持ちな南部鉄は、家族で代々受け継ぎ大切に使ってもらいたい。
そこで気になるのがお手入れ方法。
当然「鉄」なので、錆びます。
ただし、900℃の炭火の中に30分ほど入れておいて錆びにくくする「金気止め」によって、普通の鉄よりは錆びにくくなっています。
まず大切なのは水分を含んだまま放置しないということ。
使ったら必ず余熱や弱火で鉄瓶を温めて、水分を飛ばして保管すること。
それでも、夏場あまり使わない鉄鍋などは、錆が出てしまうもの。
錆が出ても決してこすらず(こするとその後の錆がひどくなります)、水を沸騰させてさっとふき取り、そのまま使用してください。
しまう前に油を少ししみこませておくのも有効な錆回避の方法です。
もうひとつ注意点としては、内側をホーロー加工してある鉄器は火にかけられません。
陶器や磁器でできた急須と同じように使います。
ホーロー加工したものは鉄分補給にはなりませんが、それでも割れやすい陶器の急須に比べるとその何倍も長持ちして、そしてなにより「味がある」。
南部鉄器の良さはそんなところでしょうか。
一過性なのかもしれませんが、台湾中国でブーム到来の南部鉄器。
四季彩堂掛川店では、お手頃なものから伝統工芸士が作った本格的なものまで取りそろえておりますので、
万が一、この記事を読んで南部鉄器がほしくなった方がいらっしゃいましたらお越しくださいね(笑)
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Posted by 四季彩堂 at 17:05│Comments(0)
│掛川店
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